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2016.07.30~2016.07.31

シンポジウム「文化に媒介された環境問題: 東アジア関係学のエコロジー的探究」

国際シンポジウム「文化に媒介された環境問題----東アジア関係学のエコロジー的探究」

URL: http://www.lit.nagoya-u.ac.jp/%7Ejculture/pg324.html
会場: 名古屋大学文系総合館7階 カンファランス・ホール
   http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html(B4-④)
主催: 名古屋大学大学院文学研究科附属「アジアの中の日本文化」センター、浙江大学
後援: ハーバード・イェンチン研究所
言語: 日本語-英語同時通訳
入場無料・事前予約不要

 環境問題はどう感じられ、想像され、対処されてきたのか。アントロポセン----自然に対する人間の複雑な媒介----と言われる時代の地球規模のエコロジー的連関を東アジアの視点からどう考えることができるか。
 地球温暖化、大気汚染、ゴミ、遺伝子組換え食品・化学添加物、放射能、土地開発、種の絶滅、災害...。周知のように、環境問題はヒューマンとノンヒューマンの別を問わず地球上のあらゆる生き物にとって喫緊の課題になっている。それは、世界の隅々に現れ、国境を超えて世界中に広がり続けている。さらにそうした環境問題は、私たちの日常生活に浸透し影響を与え続けているにもかかわらず、メディアによるグローバルで科学的な表象を介することなしには認識されにくいという、ある種の逆説を突きつけている。換言すれば、環境問題では、経済、政治、科学だけでなく文化が決定的に重要な役割を果たしている。私たちは、マス・メディア、ソーシャル・メディア、芸術との接触はもとより、日常生活、社会運動を含むさまざまな文化的実践を通して環境問題を認識したり、認識しなかったりしているのだ。
 本シンポジウムでは、「文化」をこのように広く定義しながら、東アジアにおいて環境問題がどのように感じられ、想像され、認識され、対処されてきているのか、さらには地球規模のエコロジー的連関を東アジアの諸事例をもとにどのように考えられるのかを議論する。こうした議論を通して環境問題への新しいアプローチを探究し、自然科学的な見地とともにますます重要となっている人文社会学的な議論のさらなる活性化に貢献することが、本シンポジウムの大きな狙いである。

スケジュール
7月30日(土)
・ 進行:池内 敏(名古屋大学文学研究科)

09:50-10:00 センター長挨拶
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● 新世代パネル: 共生と軋轢
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企画 :安井 海洋(名古屋大学文学研究科)、加島 正浩(名古屋大学文学研究科)
 我々人間は自らをとりまくものとどう関わってきたか。エコクリティシズムは自然と社会の関係を問いに付す。人間にとって自然は畏怖の対象であり、神になぞらえてきたが、一方では技術によって木や大地の形をつくりかえ、食物と住まいを得てきた。また社会も我々をとりまき、生活の基盤を与えてくれるが、他方でそれは我々を縛りつけもする。現代の人間は自然科学と科学技術の飛躍的な発達により、巨大な都市とそれを支えるためのエネルギーを手にした。しかしエコロジーとの軋轢は、人間がエネルギーを制御しきれていないという事実を暴露した。そのような時代にあって、我々にはエコロジーという問いに向き合い、適切な共存関係を築くことが求められている。このパネルの目的は「共生と軋轢」をテーマに、人間が所与の環境といかに交渉してきたかを、文学、園芸学、映画学、環境学のそれぞれ異なる立場の若手研究者が、各人の視点から問題を提起し、現代における環境の意味を討議するものである。

10:00-12:00 
クリストフ・ルプレヒト (総合地球環境学研究所)
「東アジアにおける人口減少:長期的に自然との関係を再考する機会」

高瀬 唯(日本学術振興会特別研究員、千葉大学)
「市民の緑地保全活動からみる日本の自然共生:
時代とともに変化する自然への価値観」

加島 正浩(名古屋大学文学研究科)
「現代日本文学にみる東日本大震災と復興の想像力」

中根 若恵 (名古屋大学文学研究科)
「自然を表象する:河瀬直美作品における女性の身体とエコロジー」

ディスカッサント:金井 景子(早稲田大学)
司会:安井 海洋(名古屋大学文学研究科)

13:30-13:45 開会の辞
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● セッション 1:文学・映像のエコロジー的想像力
Session 1: Eco-Imagination in Literature and Cinema
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13:45-14:45
喜納 育江(琉球大学)
「島嶼共同体の持続・変容と女性の役割:崎山多美の文学的想像と場所の感覚」

14:45-15:45
朱 翹瑋(チューリッヒ大学)
「環境災害の文化的想像:アントロポセンにおける東アジア映画とアート」

15:45-16:00 休憩

16:00-17:00
藤木 秀朗(名古屋大学文学研究科)
「アントロポセンの脱/自然化:3.11原発災害後のドキュメンタリー」

17:00-18:00 討議
ディスカッサント:結城 正美(金沢大学)
司会:飯田 祐子(名古屋大学文学研究科)


7月31日(日)
・進行:浮葉 正親(名古屋大学国際機構国際言語センター)

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● セッション 2:環境社会の交渉
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10:00-11:00
サイモン・アベネル(オーストラリア国立大学)
「日本における人間中心的環境主義と地球環境運動」

11:00-12:00
ユン・スンジン(ソウル国立大学校)
「韓国における脱原発運動:福島原発災害の前と後」

12:00-13:30 ランチ

13:30-14:30
莊 雅仲(台湾・国立交通大学)
「空騒ぎ?:台湾における裏通りの暮らし、住まうエスニック、都市環境主義」

14:30-15:30 討議
ディスカッサント:青木 聡子(名古屋大学環境学研究科)
司会:上村 泰裕(名古屋大学環境学研究科)

15:30-15:45  休憩

15:45-17:55  全体討議
司会:藤木 秀朗(名古屋大学文学研究科)  
  
17:55-18:00 閉会の辞

●共催者代表
王 建剛(浙江大学)

●コラボレーター
日比 嘉高(名古屋大学文学研究科)
馬 然(名古屋大学文学研究科)
朱 宇正(名古屋大学文学研究科)

●JACRCメンバー(*協力メンバー)
藤木 秀朗(名古屋大学文学研究科)
飯田 祐子(名古屋大学文学研究科)
池内 敏(名古屋大学文学研究科)
星野 幸代(名古屋大学国際言語文化研究科)*
上村 泰裕(名古屋大学環境学研究科)*
浮葉 正親(名古屋大学国際機構国際言語センター)*

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